Makingパナマハットができるまで
パナマハットの原料
パナマハットは、発祥地エクアドルに受け継がれた職人技をもって生み出される本格的なパナマハットです。
手間暇のかかる伝統的手法を用いて作られたパナマハットは、丈夫さと美しさを兼ね備え、大人のファッションに相応しい上質な良品に仕上がります。
パナマハットは、昔ながらの伝統的な手法で制作されます。
パナマハットは、トキヤ草の葉を細く裂いた紐で編んで作られます。
トキヤ草が用いられた伝統的なパナマハットは「本パナマ」と呼ばれ、他の草とは別格として区別されています。
トキヤ草はエクアドル発祥の植物であり、扇形に開いたユニークな葉をしています。
葉は3メートルにもなり、表は緑、帽子に使われている部分である真ん中はアイボリ―色です。
800m級の山に開墾された農場で大切に栽培され、柔らかい草の内側のみが原料として使用されます。
灼熱の太陽がその柔軟性を奪う前、トキヤ草は朝の内に収穫されます。
その茎は、切り取られ、分けられ、洗浄され、ゆでられ、最後に乾燥させられます。
トキヤ草は、自然な太陽光のもと乾燥させなくてはなりません。
雨が降ったり湿度が高かったりすると、職人は天気の回復を待つしかありません。
非常に手間暇の掛かる工程を経て、トキヤ草から繊維が抽出されます。
その中から最高の繊維がパナマハットの原料として使われます。
パナマハットの編み込み
トキヤ草の乾燥を待って、編み込みが行われます。
トキヤ草は均等な素材ではない為、機械で編む事ができません。
パナマハット製作は、全て職人の手作業で行われます。
帽子の編み込みは、トキヤ草の太さによって1週間から数か月に及びます。
素材が細く、本数が多くなる程、密度も細かくなり、耐久性も上がります。
パナマハットは質が上がれば上がる程、細いトキヤ草を非常に細かく均一に編み込むため、熟練の職人でなくては作れません。
1つ仕上がるまでに何ヶ月もの時間を要するパナマハットも存在し、その質感はまるで布や皮のように滑らかで美しいものになります。
これら全てのプロセスは、職人達の完全な手作業で行われます。
この仕事は、彼らとって無くてはならないものとなり、彼らの技術はそのまま何代にも渡って受け継がれ、エクアドルの伝統となりました。
パナマハットの漬け込み・成形
編み上げられたパナマハットは、大鍋で脱色、または染色されます。
ホワイトのパナマハットを作るためには、硫黄を含んだ液で数日かけて脱色されます。
染色は、繊維の段階で行われる場合もあります。
脱色・染色の後、天日干しが終わると、最後に成形が行われます。
型にはめ、手作業で形を調正していきます。
パナマハットの完成
最後に、ベルトやリボン等の装飾品を付けます。
数々の手作業での工程を経て、ようやくパナマハットの完成です。
大量生産が主流となる世界の市場において、希少性を備えた伝統的な製品を持っていることは大きな武器となります。簡単に手に入る量産品が溢れる中、発祥地かつ本場であるエクアドルのパナマハットは、量産品とは一線を画すものとして国内外で高い評価を得ています。
発祥地の熟練職人が手掛ける上質さに加え、エクアドルの文化的財産としての価値を持つパナマハットは、そのかけがえのないアイデンティティと共に世界中で愛されています。
伝統的なパナマハット制作にこだわり、職人の保護と技術の継承を志すAllpaアルパの姿勢は、パナマハットの普及と地位向上に貢献し続けています。
エクアドルに伝わる本場の職人技は、まさに芸術品と言っても過言ではないパナマハットを生みだします。
ぜひご自身の目で、その品質をお確かめください。